バリオメーター(Variometer):通称バリオ

英語ではVariometer(バリオメーター)、日本語では昇降計という計器で、バリオメーターを略してバリオと呼ぶことが多い。秒単位、あるいはそれ以下の瞬間的な上昇・降下率を測定するもので、m/sやft/minなどの単位が用いられる。
1m/sであれば1秒当たり1m上昇、-1m/sであれば1秒当たり1m降下しているという意味。
滑空機やパラグライダーのように滑空飛行することが大前提の飛行では、ソアリングをするための上昇気流を探したり、シンク帯を避けたりするために使用される最もとても重要な計器。

バリオには圧力センサを用いた物(電子バリオ)とダイアフラムを用いた物(機械バリオ)の2通りの種類があり、パラグライダーやハンググライダーで使用するのは主に電子バリオだが、滑空機ではダイアフラム式も使われる。(ダイアフラム式のほうが歴史は古い)

電子バリオ

 

 

 

画像は私がほしいと思っているFLYTECのElement

 

 

 

 

電子バリオだけでなくダイアフラム式にもいえることだが、昇降計は高度が高く(低く)なると気圧が減る(増える)原理を活用したもの。ちなみに気圧と高度の関係は以下の式の通りであるので、

    \[P=P_0  (1-0.0065  h/(t_0+273.15))^{5.258} \]

P:圧力[hPa]
P_0:地上での圧力
h:高度[m]
t_0:地上での大気温度とする

地上付近では100m高度の上昇すると約8.5hPa気圧が下がる。

電子バリオは圧力センサを用いて気圧を直接測定し、気圧の変化率を演算して上昇率/降下率を表示するもの。電子バリオの大半は上昇(降下)率によって変化するピッチやリズムを持つ音を鳴らすことでモニターの表示と共にパイロットに現在の状況を知らせる機能をもつ。ソアリングをはじめたばかりだと計器を凝視しセンタリングを行おうとするパイロットが多いが、ソアリング中は(ソアリング中に限らないが)他機警戒や雲の状況の確認、次に飛んでいくエリアの確認などで忙しく計器を見ている暇はあまりないため、このようなオーディオバリオが重宝されている。モニターを有さず、オーディオ機能のみ持つ小型化/軽量化/低価格化を重視したバリオも開発されており、競技やXCではなくロカールで気軽にフライとしたいというときには重宝する。

オーディオバイオは一般的に、高い上昇率を示す時ほど周波数の高い音になり、降下率が大きくなると周波数の低い音になる。上昇を示している場合は音が断続することが多く、降下中には音は途切れず低い音が続く。個人的な主観ではあるが下の表のような感じ。(実際に聞いてみるのが一番良い)

上昇率/降下率音の聞こえ方
高い上昇率ピピピピピピ…
低い上昇率ピッ、ピッ、ピッ、ピッ
降下中プーーーー(音は途切れずなり続ける)

モデルによって差があるが以下のような項目を表示されたりユーザーで設定することができる。

表示されるものユーザーが調整できる設定項目
上昇率(降下率)
アナログ表示 and/or デジタル表示
上昇率(降下率)の計算を何秒間平均とするか
現在高度音を鳴らさない上昇(降下)率の設定(threshold)
現在温度音の調整等
フライト時間等

調整できる設定のThresholdは結構重要で、この設定がないと±0以外の上昇率の場合常に音が鳴り続けうるさいこと極まりない。グライダーは常に滑空するのだから巡航速度での沈下率より低い降下率やあまりに弱い上昇風を知らせてもあまり有意義でない。
例えばバリバリのコンディションでは0.5m/s以下の上昇率は音を鳴らさない、渋いときは+0m/sでも音を鳴らすなどその日のフライトコンディションにあわせて設定することも可能。(やるかどうかはそれぞれの好み)

またGPS受信機も有す複合型の高機能のバリオもあり、GPSとバリオをそれぞれ単独で持つか複合型を持つかはその使い勝手などでどちらがいいかは意見が分かれるところがある。この点は実際に体験したときにコメントしていきたい。

このページで説明した内容は数学とかが苦手な人でも理解してもらいたい内容。フライトに関することなら知識なら何でも知っておきたいという貪欲な人や、競技でばりばり活躍したいという人向けのちょっと難しい話もあります。興味がある人は是非どうぞ!

総エネルギー補正 (Total Energy Compensation)

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