日本国内のライセンスシステム

パラグライダーの技能証はFAIによって世界的に統一した基準のシステムを保たれています。各国代表の団体が国を代表してFAIの委員会に参加することになっています。

日本を代表している団体は日本ハング・パラグライディグ連盟(JHF)になります。しかし日本パラグライダー協会(JPA)という別の団体も存在します。どちらもFAIの仕組みにそった技能証を管理・発行している団体です。では何が違うのか?どちらが正式な団体なのか?皆さん疑問が尽きないと思います。私も分からないことだらけなのですが、分かる限り以下に表にして見ました。(間違っていたら申し訳ありません)

項目JHFJPA
組織説明日本のハンググライディング・パラグライディングの発展と普及のために活動している公益社団法人。
各都道府県の連盟により成り立つ組織で一般財団法人日本航空協会と密接に協力し、国際航空連盟(FAI)の委員会に日本代表委員を派遣している。
指導方法や安全の確保など、パラグライダー界の課題を解決するために、パラグライダー会の業者が発起人となり一致団結して組織した協会。2007年2月よりNPO法人の認証を取得。特定非営利活動法人として、パラグライダーを愛好するかたであれば、誰でも入会できる法人である。
技能証練習生A級
単独にてパラグライダーの機材を扱え、指定された方向に直線飛行が出来る。機材や専門用語などについて簡単な学科検定が課される
パラメイト技能証
パラグライダーの基礎を練習し修得。スクールが修了証として発行いたします。
練習生B級
単独にて左右180度旋回ができ、着陸することができる。ソアリングの練習を始められる。パラグライダーについての基礎的な理解を問う学科検定が課される。
ベーシックパイロット技能証
安定した気象条件で安全なテイクオフ、安全なランディングが出来るようになることを目標とします。この課程から学科も学びます。
ノービスパイロット証 NP証
単独にて左右360度旋回ができ、指定地(半径20m以内)に着陸することができる。ピッチング、ローリングをコントロールすることができる。パラグライダーについての理解や気象についての学科試験が課される。
プライマリーパイロット技能証
ベーシックパイロット課程で基礎を習得し、この課程ではさらにその基礎を発展させ飛行技術を培います。簡単な気象学、飛行理論もあわせて学びます。
パイロット証 P証
ソアリングできる飛行技能および、指定されたエリアルールや気象条件に適合する飛行をすることができる。パラグライダーに関連する航空法規、気象、構造を問う学科試験が課される。
パイロット技能証
パイロット課程ではより確実な飛行を技術を磨きながら飛行経験を増やします。この課程を修了するとスクールで学ぶ基本科目が修了したことになります。
クロスカントリー証 XC証
航空法規に合わせ、クロスカントリー飛行をする能力を有する。クロスカントリー飛行に必要な気象、法規、航空交通などの学科試験が課される。ジャパンリーグに出場可能。
エキスパートパイロット技能証
様々なコンディションの中で単独で安全に飛行する技術をさらに磨きます。気象学などもより専門的な領域を学びます。
競技JHF/JPAそれぞれの団体がそれぞれ個別に企画・開催。参加資格としてJHFの大会であればJHFのライセンスが、JPAの大会であればJPAのライセンスが必要。どちらかの団体のライセンスを有していれば参加可能な大会もある。
その他FAIの委員会に参加するいわば本流の組織。
日本国内でのXCにおける長距離飛行などの記録の管理をしている。
元々筑波エリアの複数のスクールがJHFの垣根を越え、パラグライダー界のますますの発展のために発起人となってつくった組織。
大会やイベントのバラエティはJHF以上

個人的な印象は、本流だけどフライヤーのための絶え間ない努力がいまいちなJHFと、支流ではあるがより活発なJPAという感じでしょうか。JPAはNPO法人でありながら参加スクールの儲けをより確かなものにするようシステムを改定して操作していると批判するWebsiteもあるようでした。(本当かどうか私にはまだ分かりません)

ではどちらがいいのかと思われると思いますが、その答えは私は持ち合わせておりません。無責任ではありますが皆さんがどう考えるかによるのだと思います。ただ一ついえることはJHFもJPAもFAIに則ったライセンスシステムでほとんど差異はありませんから、学ぶことができるスキルや安全性の知識などは変わらないと思います。自宅から通える範囲にあるスクールをリストアップしてよりフィーリングのあったスクールにきめるのが良いのではないかなと。そのスクールがJHFに所属するならJHFに、JPAに所属するならJPAにするといった感じで、JHFかJPAどちらにするかという選択肢は重要なものではないと思います。

そもそも、何が究極的にフライヤーにとってあってほしい姿かというとJHF/JPAが互いに敵視するのでなく、いいところを合体させた一つの統一組織になってほしいと思うのですが、大人の事情とかが色々あって無理なんでしょうね。

JHFとJPAの説明のほうが多くなってしまいましたが、JHF/JPAどちらのスクールもFAIのシステムに準拠しているので学ぶ内容に大差はありませんし、上の表にもある通り各レベルで学ぶべき項目はFAIのシラバスで規定されているものとほぼ同じです。各レベルのライセンス取得までに必要な日数や費用、そのたちょっとした情報をまとめてみます。

日本の技能証日数目安補足説明
A級
or
パラメイト
2~5日
地上での練習が多く、凧揚げのようにグライダーを揚げた状態での練習となるため、風がないとひたすら走ることが必要
肉体的にも精神的にも大変な時期(でも初めての経験で楽しいのでなんとかなるか?)
B級
or
ベーシックパイロット
30~40回のフライトが目安
2-4ヶ月程度
高高度のフライト練習が本格的に始まる(地上練習がなくなるわけではない)
一般的に高高度フライトを開始するまでにじぶんのグライダーを購入する必要がある
ノービスパイロット(NP)
or
プライマリーパイロット
80回前後のフライトが目安
5~8ヶ月程度
車で言う仮免と考えてもOK
最低限一人で飛ぶことのできる操作は身につけるが、フライトの予知や判断などはまだ不十分。
余裕が出てきて事故など予期しないトラブルを起こしやすい時期かもしれない。
パイロット(P)
or
パイロット
初心者から初めてパイロットになるまで1年から2年が目安見かけ上の技術だけでなく、自分一人で計画でき、危険を予測、察知し、安全に飛行できる。一緒に飛んでいて怖くない人。
クロスカントリー(XC)
or
エキスパートパイロット
日本ではフライトエリアから5km以上離れた空域を飛ぶ際に必要な技能証
。パイロット証まででも充分と考えるかXC証まで続けるかは個人の考え方による

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